当館の紹介
住宅街の一角に白いスペイン風の建物が現れる。中本誠司氏の自宅と美術館である。基礎工事などを除く大部分を自分で作り上げた作品の一つである。二階が美術館になっており、
氏の作品がいつでも見られる。 鉄板を組み合わせたオブジェ、木と鉄を使った半立体作品、絵画など、 強烈な個性が表現された作品が展示されている。
氏は何よりも自由を大事にする主義。いわゆる売り絵は描かず、金が必要なときは土方仕事をして、貧乏しながらその自由を守ってきたという。そしてソビエト・ヨーロッパ・アフリカ・北米を「乞食旅行」しながら独自の感性を身につけ、抽象表現として結実させている。
中本氏の世界として、現代美術にも気軽に触れられる場所である。
一方、自宅では年に数回ミュージアム・コンサートを開催、音楽を楽しみに来る人も多い。鬼才のチェンバリスト曽根麻矢子さんによる演奏会も行われている。
「りらく」1999.2月号より
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